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――点字タイプライターの名機の打鍵方式を表記して辿る、前代未聞の点字フォント――

墨点字フォント「点字タイプライター《打鍵》」シリーズ

点字を効率的に打ち出すことができる、点字タイプライター。国内外に様々な機種が存在し、キーのデザインや配置・指の置き方などはそれぞれ違います。
そこで、どのキーを打鍵すれば何の点字が打ち出されるかが分かるような特別なフォントを制作してみました。墨点字フォント「点字タイプライター《打鍵》」シリーズです。

お好きなフォント(TrueType)をパソコン(Win・Mac)のフォントフォルダに入れて、一般的な文書作成ソフトなどで、全角(かな/alphabet)入力をします。点字タイプライターのキーと点字とが同時に簡単に、文字として表記できます。
点字タイプライターの使用方法を説明する際や、教育現場での活用、はたまた楽しい文字表現にどうぞご利用ください。
このページからダウンロードして、無料でご使用になれます。
(同梱のテキスト「ご注意と使用規定」をお読みください)

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TenjiS290  TenjiS291  TenjiS292 
打鍵PERKINS 打鍵LIGHT 打鍵TERRA
TenjiS296  TenjiS297  TenjiS298 
打鍵数・パーキンス 打鍵数・ライト 打鍵数・テラ
TenjiS302  TenjiS303  TenjiS304 
打鍵ロ数パーキンス 打鍵ロ数ライト 打鍵ロ数テラ
TenjiS293  TenjiS294  TenjiS295 
打鍵APOLLO 打鍵HALL 打鍵PICHT
TenjiS299  TenjiS300  TenjiS301 
打鍵数・アポロ 打鍵数・ホール 打鍵数・ピヒト
TenjiS305  TenjiS306  TenjiS307 
打鍵ロ数アポロ 打鍵ロ数ホール 打鍵ロ数ピヒト
今回取り上げた点字タイプライターの機種は、「パーキンス」「ライト」「テラ」「アポロ」「ホール」「ピヒト」の6種類。
それぞれに、フォント3パターンをご用意しました。

 ・枠付きの点字を示す〈打鍵〉
 ・丸数ゴシックの点字を示す〈打鍵数〉
 ・点字の脇にローマン数字を付記した〈打鍵ロ数〉

ポイントは、「ライト(ライトブレーラー)」のみが凹面点字の仕様になっていることで、指の配置にも注意が必要です。
これらの機種のうち日本でよく使用されるのは、日本製の「ライト」「テラ」「アポロ」と、アメリカ製の「パーキンス」。
「ホール」と「ピヒト」はアンティークで、歴史的な名機です。

【点字タイプライターの解説 Memo】
 
※(インターネット上にある情報を掻き集めて編集しました)
パーキンスブレーラー
PERKINS BRAILLER


パーキンス盲学校(Perkins School for the Blind、マサチューセッツ州ボストン)の木工教師、デビッド・アブラハム(David Abraham 、1896-1978)らにより1951に開発された、ハウプレス(Howe Press)製の改良型の点字タイプライター。アメリカ製。
こちらの指の配置(左手人差し指が@の点、右手薬指がEの点)が、「パーキンス式」指点字の由来にもなっている。「ホール・ブレールライター」の指の配置を踏襲した。

ライトブレーラー
Light Brailler


弘誓社(ぐぜいしゃ)製の点字タイプライター。「カニタイプ」という愛称がある。日本製(2021年現在、生産終了)
指の配置は凹面点字で、かつ指の配置も他の点字タイプライターとは逆向き(右手薬指が@の点、左手人差し指がEの点)。こちらの指の配置が、「ライト式」指点字の由来。



テラタイプ
TERRA TYPE


有限会社長野視障機器 → 株式会社アイフレンズ 製の点字タイプライター。日本製。株式会社アイフレンズの商標。
指の配置はパーキンス式(左手人差し指が@の点、右手薬指がEの点)。


アポロブレーラー
APOLLO BRAILLER


日本盲人用具開発センター「ニモカ」(パイオニアグッズ株式会社)+ 丸善精機工業株式会社 + 全版タイプライター株式会社 製の点字タイプライター。日本製(2021年現在、生産終了)
指の配置はパーキンス式(左手人差し指が@の点、右手薬指がEの点)。


ホール・ブレールライター
The Hall Braille Writer


1892に製造された世界初の点字タイプライター。アメリカ製。イリノイ州盲人協会の部長を務めていたフランク・ヘイヴン・ホール(Frank Haven Hall、1841-1911)によって企画が発案され、シカゴの the Harrison & Seifried 社で製造された。
指の配置はパーキンス式(左手人差し指が@の点、右手薬指がEの点)だが、こちらが先行。ホールは意図して特許を取得しなかった。


ピヒト・ブリンデンシュライブマシーネ
Picht Blindenschreibmaschine


1899年、盲学校教師のオスカー・ピヒト(Oskar Picht 、1871-1945)が開発した点字タイプライター。ドイツ製。
ドイツ帝国盲人協会(Reichsdeutscher Blindenverband)配布、ベルリンの Bruno Herde und Friedrich Wendt 社製。
指の配置はパーキンス式(左手人差し指が@の点、右手薬指がEの点)だが、こちらの方が先行。ホール・ブレールライターの後発で、構造もそれと似ている。

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