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新 刊 案 内
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『琉球ガラスの年代物コレクション』
〜 沖縄ガラス工芸図鑑 〜


・・・・・・ 刊行 2018年10月12日 
著者 河西大地
発行 白雨草木庵
定価 ¥3,777(税別)
構成 A5サイズ/ソフトカバー/カラー図版/320ページ
ISBN 978-4-909582-00-3  C0672 \3777E
 
※当ウェブサイトご注文フォームよりご注文を承る予定です。
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※本書は書店・Amazonなどでの取扱はございません



【内容】
本書は、製造年代の古い沖縄製ガラス製品ばかりを収録した図鑑です。系統立てて琉球ガラスを解説した初めての本となります。

明治期末に技術的な起源をもつ琉球ガラスですが、現代のデザインにつながる擬洋風スタイルが確立したのは1950年代末、沖縄がアメリカに統治されていた時代のことでした。
1972年の沖縄の日本復帰、沖縄観光ブームなど社会状況がめまぐるしく移り変わる流れの中で、琉球ガラスも様々な変化を遂げながら、沖縄県を代表する工芸品として人気を不動のものにしてゆくことになります。

南国の文化や自然を思わせるカラフルな色合い、厚手で温かみのある素朴な手づくり感、海のイメージとリンクする気泡やヒビ模様、異国情緒のある情熱的な装飾性など、琉球ガラスほど明確な特徴がいくつも定着しているガラス工芸品は、日本全国を見渡しても他に類をみません。また、確固たるスタイルを持った地域性のある手づくりガラス工芸としては、工房数も市場規模も国内随一を誇ります。
ところがどういうわけか、琉球ガラスはこの約60年間もしくは110年間わずかな例外を除きほとんど学術的な研究がなされることはなく、また日本のガラス工芸史からも見落とされてきました。
そして、個人作家の作品集や自伝以外に、琉球ガラスについて詳しく解説された本はこれまで1冊もありませんでした。

本書では、1940年代〜80年代中頃の製品を主に取り上げ、沖縄の手づくりガラス工芸がどのようなものであったのか、その後どう変化してきたのかといった製品発達史を少し解説します。そして琉球ガラス製品を中心とする沖縄産ガラス製品を分類し、豊富な写真で紹介致します。

琉球ガラスの美しい風合いや絶妙なセンス、成形の技巧など、改めてその魅力に迫ることができたと思います。
琉球ガラス熟練職人の方々にも、きっと驚きをもってご覧いただけるのではないかという1冊。業界初の「年代物」図鑑です。


【出版の経緯】
私は6年前から琉球ガラスの歴史を調べている在野研究家です。
あちらこちらの資料を漁り、図書にまとめることを前提に、多くの工房を訪れて職人の方々や琉球ガラスに詳しい方々への取材を重ねてきました。刊行を予定している本は以下の3冊です。
 『琉球ガラス ―沖縄手づくりガラス工芸の世界―
 『琉球ガラスのすべて(MOOK)
 『沖縄びん図鑑』

しかし研究・執筆はたびたび中断し、いつまでたっても出版の目処が立たず、昨今は取材もストップし、すっかり行き詰まってしまっておりました。原因は多々ありますが、研究の領域が予測の範囲を超えて際限なく拡張していったことが主な理由です。琉球ガラスの世界は、当初私が思い描いていたよりもずっと奥深く、複雑で、広大でした。
こうした研究の先読みの甘さに加え、段取りの悪さ・研究の方法論的な迷い・取材の難しさ・情報公開についてのしがらみ・情報処理の煩雑さ・私の出不精性格、資金の枯渇、等々……幾多の要因により研究執筆が滞った次第ですが、つまりすべては私の実力不足に起因したことです。
上記3冊の刊行はきっと実現させる所存ですが、現状では、速やかに完成させることが事実上困難です。日頃からお世話になっている関係者各位には、深くお詫び申し上げるより為す術がございません。

しかし手元には、研究執筆の過程で個人蒐集してきた2000点以上の琉球ガラスがすでに所狭しとひしめいていました。
これらのコレクションの多くは比較的古い時代に作られたもので、世間から忘れられ一般に知られなくなったものもあります。なかには琉球ガラスの熟練職人の方にとっても非常に珍しい製品や、第一級資料も含まれていることでしょう。ごく一般的な製品や変わり種、粗末な作りのB級品も数多く含まれています。

2017年の夏、思案の末に私は苦肉の策で、研究材料の一部である琉球ガラスの製品コレクションを特化した形にまとめて、まずはとにかく世に問うことに決めました。
そう決めてからまた1年2ヶ月という歳月が経ちましたが、何とか図鑑として日の目を見ることとなりました。


【本書への思い】
琉球ガラス業界ではよく知られていることですが、
「何をもって琉球ガラスと呼ぶのか?」
という疑問に答える明確な定義づけは、実は非常に難しいのです。
琉球ガラスは具体的には製品ですから、モノが中心となっている文化といえます。ところがこれまで琉球ガラス製品の現物がまとまった形で体系づけて並べられたり、検証されたことは一度もありませんでした。
そもそも古い時代の琉球ガラスが残っている場所は限られており、美術館や博物館でもあまり見かけない、という散々な状況が続いています。

本書は厳密な学術書ではありませんが、紙の上に唯一無二の琉球ガラス博物館を築いて皆様にご覧頂きたい、という意気込みで編集しました。基礎資料として濃密なものになっていると存じます。
どういった製品を琉球ガラスと呼ぶのか。琉球ガラスはいかにして成立し、どのような変遷を辿ってきたのか。本書をめくることで、ある程度明瞭な共通イメージが得られるのではないかと期待しています。

そういった自負のある反面、本書の出版には、非常に不本意な点が多々あることもまた否めません。販売・流通が自主販売のみに限定すること、
出版部数が少ないこと、等。
当初予定していた企画のスピンオフであることは先に述べたとおりです。本書に掲載した琉球ガラスの歴史には目新しい内容が含まれますが、十全ではありません。工房や販売サイドの多くの方々に取材してご教示いただいた貴重な情報の数々は、先程挙げた別な書籍に掲載する予定です。今後予定している書籍の刊行をお待ちいただきたく存じます。

一番本書をご覧になっていただきたいのは、琉球ガラスを愛する方々、特に琉球ガラス職人や販売サイド、そしてファンの方々です。
もちろん、ものづくり・デザイン・ガラス工芸・民芸・沖縄の歴史や文化などに興味のある方々がお手にとって下さったとしたら、私にとって望外の喜びです。



『琉球ガラスの年代物コレクション』
〜 沖縄ガラス工芸図鑑 〜

2018年10月12日発行。

手になじむA5サイズ。ボリュームの320ページ。全ページカラー
価格はちょっと高めの¥3,777(税別)

御注文は当サイトのメールフォームでお受けする予定です。
(※書店・Amazonなどでは販売しません
質問などございましたらメールにて、気軽にご連絡ください。

ご愛顧の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2018年9月    
著者・河西大地

 





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